接客業をやっていて、クレームが怖いです。
クレームが起きたらどう対応すればいいですか?
こうしたご質問・お悩みにお答えします。
私自身もかつては「クレームの嵐」。
とんでもない数のクレームを直で受けてきましたので、皆さまのお気持ち、よくわかります。
今回は、サービス業・飲食店におけるクレーム対応についてお伝えします。
絶対に外してはならないポイントが3点ありますので、飲食店で働いている方は是非ご参考にしてください!
サービス業従事者はクレームを自分の糧とせよ
クレームにどう対応するかを云々する前に
まずは「クレームに対する捉え方・考え方」というものを整理しておきましょう。
まず、クレームを言うお客様は「ありがたいお客様」である、ということを認識してください。
通常のお客様でしたら、何か不都合なことがあった場合でも、ほぼ無言で帰られます。
飲食店側からすれば、無言で帰られるほうが辛いですよ。
敢えて苦言を呈してくれるお客様というのは、
あなたのお店が良くなって欲しい!
とのメッセージを送ってくれているということです。言い方はキツいですが「あなたを応援してくれている」ということ。
じゃなきゃ、
わざわざクレームなんて言いません!
それでも、
というふうに、キツい言葉を投げかけられると、やはり辛いですよね…
ついつい、
怒らせてしまった…
どうしよう…
と、しょんぼりしてしまいがちですが、そうした被害者意識だけでは得るものはありません。
サービス業に従事するのであれば、お客様心理というものを、冷静に且つきちんと把握しましょう。
お客様は、「自分の言う事は正しいんだ」と主張しているのです。
クレームを受けた際は、前段階としてこういう状況にあるということを、お店側は認識しましょう。
(文句を言われた)と捉えるか
(改善するチャンスを頂けた)と捉えるか
クレームをどう捉えるかで、事後の対応のプロセスが変わってきます。
クレーム対応は一次対応者が1番肝心
何か問題が起これば、「とりあえず、丸く収めればOK!」といった雑なイメージがありますが、
クレーム対応において何よりも重要なのは、1次対応者がお客様にどう対応したかです。
最初にクレームの場に居合わせた方は、店長でない場合がほとんどだと思います。
従業員さんの対応次第で、お客様の感情が変わります。
そして事後の難易度が変わります。
「火に油を注ぐのか」それとも「最後にスムーズに沈下できるか」、どちらに転ぶかは、最初にクレームを受けた方の対応によります。
1次対応者は当事者意識を持ちましょう。
お客様からのクレームは、必ずしも、1次対応者の過失によるものではないかもしれません。
そこで(私じゃないのに…)という態度で聞いていては、クレームに対して的確な対応はできません。
クレームに対しては(これはお店全体としての問題なのだ)という意識で臨みましょう。
お客様は、従業員個人に対してクレームをつけているのではありません。
お店に言いたいんだということを認識しましょう。
勝手に対応策を実行しない
たとえば料理に髪の毛が入っていて、そのことでクレームを受けた場合。
「新しく作り直します」と伝えて、その場をなんとか取り繕おうとする方が多いですが、
これ間違いです
1次対応者としての正しい対処法は、お店の責任者にクレームが起きた状況を正しく伝えることです。
自分が悪いように感じて、ついつい何もなかったように揉み消そうとしてしまいます。
怒られるのが怖くて…
というのは大きな誤解であって、クレームへの対応はお店の責任者が行うことです。従業員が行うことではありません。
お店に迷惑をかけたくないとの責任感は立派ですが、勝手な判断で誤った対応をすれば、それこそお客様の怒りに油を注いでしまいます。
1次対応者は勝手な対応をせず、クレームが起きた状況をしっかり店長に報告しましょう。
事後の判断は店長が行います。
お客様の話をよく聞く
クレームの報告を受けたお店の責任者は、お客様がどうして欲しいのかをよく聞くことです。
たとえば料理に虫が入っていたことにクレームが起こったとしましょう。
料理を交換するだけでは、お客様はまず納得しないと思います。承諾してくれたとしても、心から納得はされていないはずです。
お客様は「虫が入っていた」という事態に気分を害してしまっているからです。
料理の交換を提案したり「お代は要りません」といった安易な申し出はNGです。
私の言うことをちゃんと聞いてるのか!?
となるでしょう。
「替えてくれ!」と言われない限り、勝手に交換すべきではありません。
お客様は「自分が気分を害した」ことをまず伝えたいのです。
そこにしっかり耳を傾け、お客様の主張を受け入れなければなりません。
大変申し訳ございません。
お客さま、大変ご気分を害されているので、新しい料理をお出しすることが必ずしも良いとは限らないのですが、いかがされますか?
といった、お客さまの心情に寄り添う対応が必要になるわけです。
事後どうしたいかは、お客さまに決めて頂くことです。
そのためには、まずはお客様の意見を聞くことです。
今回のクレーム対応につきましては、詳しくは音声でまとめています。
興味のある方はnoteでどうぞ!