スタッフを店長に任命したけど、上手くいってない…
店のことを全部任せられる一流の店長に早くなってほしいけど、どう育成すればいいかわからない。
飲食店オーナー、マネージャーさんのこうしたお悩みを解決します。
店長育成における「勘違いされがちな大前提」とは
店長=飲食店の長といっても、オーナー様やマネージャーからすれば部下の一人。
部下を育成には、どうしても上司と部下の関係がまとわりつきますね。それが部下(店長)の育成を阻害しているのかもしれません。
店長の指導にあたり、忘れてはならないことが2点。
「自分で学んで身につける」ことは店長自ら薄々気づいていることかもしれません。
これを横から口出しても、相手の心に響かず意味はありません。
店長への指導は、相手の内面に入り込むような指導であるべきです。
教科書的な情報やテクニックなど、店長に伝えることではありません。
巷には、飲食店の店長育成方法などの情報があふれています。
それらはほぼ教科書的なテクニックに過ぎません。
現場に当てはめて育成効果が出るのか?というと、甚だ疑問です。
つまり「マーケティングを学べ」だとか表面的なことをアレコレ伝える前に、他にやるべきことがあるという事です。
店長指導のポイント① 相手の人となりを知る
あるべきステージに「導く」というスタンスが大切です。
店長を導くにあたっては、あなたとの人間関係が何よりも重要です。
指導内容がどんなに真っ当であれ、人間関係がなければ伝わりません。
指導が相手に響くかどうかは、相手との人間関係の深さによります。
部下(店長)との関係ときけば、真っ先に思い浮かぶのは上下関係だと思いますが、上下関係が機能するのは人間関係があってのこと。
なにより上下関係は単に会社が決めたもので、そんな関係で指導したところで、相手に言葉は響きません。指導も上手くいかないでしょう。
部下との人間関係で悩む上司は多いですが、関係を良好にする方法は至ってシンプルです。
仕事以外の会話をしましょう。
まずは相手に対して興味を持つこと。
上司が話したいことは仕事の話でしょうが、部下が話したいの自分の事です。
それを理解するだけでも、人間関係は改善します。
人は感情で動く生き物ですから
指導が正いかどうかは部下にとっては重要ではありません。
特にあなたとの関係がイマイチだと、いくら正しい指導をしても、なかなか改善してくれません。
まずは、上下関係は横におく。
部下の興味を知りましょう。聞いてみましょう。雑談をふってみましょう。
部下(店長)の人となりがわかれば、指導後の反応も変わるはずです。
店長指導のポイント② 店長自身の「強み」を自覚させる
人間関係ができた後は、相手に自分の得意(強み)を自覚してもらいましょう。
ほとんどの人は、自分の強みを正しく把握していないものです。
飲食店の店長につきましては、強みは大きく分けて以下の2つ。
- 売る
- 管理する
また、店長自身が自分の持ち味を知ることで、スタッフの持ち味にも気付けるようになります。
自分の苦手分野が、他のスタッフが得意なのであれば、素直に信頼して任せることができます。
ビジネスにおいては得意分野に集中することが重要です。苦手分野を無理して伸ばすのは効率を下げます。
自分(店長)というピースを当てはめる。
空いている所に、そこが得意なスタッフを入れていく。
各人が得意を活かすことで店舗運営は劇的に改善します。
それができる人材へと導くことが上司の役目であり、店長の目指すべきところです。