繁盛店には共通する特徴がありますか?
自店でも取り入れたいです。
良いご質問ですね。
今回は「売れている飲食店に共通する特徴」ということで、お伝えします。
売れる飲食店の特徴① 目玉商品があるかどうか
目玉商品、つまり「集客商品」あるいは「売れ筋商品」のことですね。
目玉商品が定まっているのは、売れるお店に共通するわかりやすい特徴です。
人が恒常的に口にするものを扱っている以上、お客様の評価は必然的に他の商品に比べてシビアです。
誰にでも値打ちが伝わるような商品でなければ、お客様は買ってくれません。
それが目玉商品ということですね。
高井店長のお店では、どんなものが目玉商品なのですか?
うちはシャトーブリアンです。
シャトーブリアンは「歯のいらない肉」と言われ、歯茎だけでも食べられるほど肉質が柔らかいです。
肉の中では高級部位ですね。
高級ホテルなどでナイフとフォークでカチャカチャしながら口にされるもの、と想像される方も多いのではないでしょうか?
シャトーブリアンは通常でしたら、1万円は下らない価格帯のお肉ですが、
弊社では同じ分量で1,980円で提供しています。
価値に対して、明らかにお求めやすい価格帯だと思います。お値打ち感が誰にも伝わりやすい。
これが目玉商品です
現に、シャトーブリアンを目当てに来店されるお客様は、かなりいらっしゃいます。
「この店のコレを食べたいから」と、その目玉商品が店に来る理由になっている、ということですね?
そのとおりです。
誰もがお得に感じる商品があるのは、売れている飲食店に共通する特徴です。
売れる飲食店の特徴②|「差別化」ができている
近隣の競合店に対して、自店のアドバンテージは何かを把握することは、極めて重要です。
優位性
があるかないかで、集客は決まります。あれば自然と人は集まり、なければ人は集まりにくい。
自店の優位性をしっかりと確立することが重要です。
その優位性を、お客様にきちんと伝えているかどうかはさらに重要です。
お店の優位性を知ってもらうことが大切だとわかりました。
知ってもらうために、高井店長はどうされているのですか?
チラシなどの販促媒体で、店の強みを告知しています。
インターネットも活用していますよ。
どの販促媒体でも、発信する本質的な部分は変わりません。
お客様が(どうせ〇〇を食べるのなら、あの店に行こう)と思って頂けるように、明確な理由作りをこちらからしっかり発信することです。
自店のアドバンテージをしっかりお伝えすることが、お客様が来店する理由になるのです。
その理由作りとして、私は3点お伝えしています。
来店理由と他店との差別化
・厚切り肉に特化
・注文を頂いてから、お肉に包丁を入れる
・わざと食べにくくする
私の店舗では、食べにくいと感じるほどの厚切り肉に特化しています。
このお店ならではの食べ応えを感じて頂くためです。
人は通常奥歯で噛むものですが、厚切りにすることで前歯でも噛みちぎらなければなりません。
わざと、そうしています。
奥歯だけで噛むよりも前歯も使って頂くことで、より肉質の柔らかさを感じて頂けるからです。
注文を頂いてから包丁を入れるのは、お肉の鮮度に拘っているからです。
切る際は隠し包丁を入れているなど、柔らかい肉質をさらに柔らかくするような工夫もしています。
そうした細かなサービスを凝らすことで、他の焼肉店との差別化ができています。
焼肉を食べたくなったら、
高井の店、行くしかないだろ!
と思い浮かんで頂けるように努めています。
売れる飲食店の特徴③|客層に合わせた商品が用意されている
お客様にはニーズというものがあります。
売上を上げるには、お客様のニーズに合う商品を用意することです。
ニーズといっても十人十色で様々。
客層によっても異なりますが、なるべく幅広く用意するのが望ましいです。
ここで一点、重要なことをお伝えします。
商売人のマインド
もってください
特に店長さん、商売人のマインドは大切です。
商売人のマインドがなければ、お客様のニーズに合わせることができないし、ニーズに合わなければお客様は買ってくれません。
サラリーマン的なマインドでは足りない、ということですね。
・「コレを食べたい!」というニーズをきちんと聞き入れる
・そのニーズに応えられる商品をお出しする
ニーズを満たしてくれるから、お客様はお金を出す。ニーズに応えるからこそ、売上が発生するのです。
そのニーズに応えるために、商売人のマインドを身につけてください。
私の店であれば、「あっさりした肉を食べたい」というニーズに対して、サシが強くこってりしたロースを提案するのは完全なるミスマッチです。
「おすすめだから」「自分たちが美味しいと思うから」ではなく、「お客様が美味しいと思うもの」を提供しなければなりません。
お客様のニーズがどこにあるかは、しっかりアンテナを張っておきましょう。
お客様のニーズはどう見極めるのかな?
それはもう一つしかありません。
素直に聞く
これだけです。
今日は何が食べたいんですか?
素直に、お客様に聞きましょう。
また、セッションを通して、お客様が何を欲しているかを把握する方法もあります。
キャッチボールをしっかり行えば、お客様のそれぞれのニーズが見えてくるものです。
お客様のニーズに合わせて商品を提供することです。
そうすることで信頼を得られる、支持されるお店になります。
今回の内容は音声で詳しくまとめています。
繁盛店の特徴について、もっと深く知りたい方は私のnoteでどうぞ!